高井佳祐

タッチパネルの技術をゲームに応用することで操作感を一新し、プレイヤーとの距離をぐっと縮めることができる。それは今まで当たり前のように感じていたコントローラーというデバイスの存在をとても不自由で古くさいものに感じさせてしまう。
高井佳祐導入したきっかけは、知り合いに勧められて(笑)。面白そうなデバイスを開発している会社があるんだけどよかったら使ってみない?って。最初はどうなることかと思っていたんですけどね、実際に使ってみてびっくりしました。
 ゲーム畑出身なんでよくゲームばっかりやっているように思われがちなんですが、実は全然やらないんですよ。特に最近のゲームって使うボタンの数が多すぎてついていけないってゆうか、ゲームによって操作方法もまるで違うでしょ。説明書読まないで遊べるゲームって少ないですよね。内容も複雑化してますしね。もちろんゲームだからルールはあって然るべきだと思うんですけど、そのルールを理解してないと遊べない類のゲームが最近多すぎる。
「Xiroku・Touch」の試作機を導入して、そんなゲーム本来のあり方を見つめ直す良いきっかけになったと言う。
「もっと単純明快で、老若男女誰にでも楽しめる、人に優しいゲームを作ってみたいと思いました」

既成概念を取り去り、未来を予感させる第4のデバイス

タッチパネル自体は以前からある技術だと思うんですけど、どうしても業務用の高価なイメージしかなくって、それに駅の券売機のタッチパネルっていくら押しても全然反応なかったりするじゃないですか(笑)。正直あんまり使えそうな印象がなかったんですけど。これに初めて触った時は今までの印象が一変しましたね。試しに指で絵を描いてみたんですが、実になめらかで線が全くぶれないんです、指ですよ?こんなアバウトなデバイスなのにきちっと座標を拾ってくれる精度の高さにまず感心しましたね 。

さらに複数のデバイスを感知できるので親指と人差し指を使って画面内のオブジェクトをつまんだり引き延ばしたりもできる。こんな体験はいままでのタッチパネルでは出来なかったことで、表現の幅が一気に広がる気がします。ゲームの2人同時プレイもできますしね。
キーボード、マウス、タブレットに次ぐ第4のデバイスになり得ると思いますよ。それこそ指だろうがバナナだろうが孫の手だろうが、画面に触れられれば何でもいいんですから。

既成概念を取り去り、未来を予感させる第4のデバイス
アクリル板の間にブランドネームを印刷した紙を挟んだり、オリジナルのキャラクターポップを枠に貼り付けることでイベントでの注目度もさらにアップする。

後はタッチパネルの持つ可能性を探りつつ、斬新なコンテンツ作りに取り組んでいきたいですね。アイディアは山のようにあるし、今までと同じことをやっていてもしょうがないですから。あとはもっとユーザーが増えて、それぞれが独自の発想で使い方を提案していけるようになれば最高ですね。今後が楽しみです。
 最後にこれは細かい要望なんですが、実は自分左利きなんですよ。それでマウスの設定を左利き用にしているんですけど、そのままタッチパネルを使おうとするとマウスで逆クリックした状態になっちゃうんです。いちいちマウスの設定を切り替えるのが面倒なので、利き手を選択できるようにして欲しいですね。あとはOSX版をぜひ!環境によって使えなかったりするのはすごく勿体ないことだと思うんで。

高井桂祐 氏
ゲーム会社勤務を経て、フリーランスのデザイナーとして独立。3Dから映像まで幅広い分野で活動中。主なジャンルは、CGアニメーション・Flashムービー制作。